貸切バス料金相場【2025年最新】人数×距離別の目安と節約のコツ
監修:貸切バス運送コンサルタント(元大手旅客バス会社 営業部長・バス運送アドバイザー)
執筆:bus-traveler.com 編集部(旅行業界出身スタッフ・バス手配経験者で構成)|最終更新日:2025年11月
歩道に腕を上げた多様で陽気な人々のグループ

【結論早見表】値上がり後の今、貸切バスはいくら?人数×距離別の概算料金

「まず予算感だけ知りたい」という幹事の方のために、2025年11月の公示運賃改定を反映した概算料金をまとめました。下表の金額は回送料・消費税別の参考値です。改定幅はエリアにより10〜22%のため、改定前と改定後の増額イメージも併記しています。

車両タイプ(目安人数) 市内〜50km 50〜100km 100〜200km
コミューター車(〜14名) 45,000〜65,000円
※改定前:35,000〜55,000円
75,000〜100,000円
※改定前:62,000〜85,000円
110,000〜150,000円
※改定前:90,000〜125,000円
中型バス(15〜29名) 65,000〜90,000円
※改定前:55,000〜75,000円
100,000〜150,000円
※改定前:85,000〜125,000円
160,000〜230,000円
※改定前:135,000〜195,000円
大型バス(30〜45名) 80,000〜120,000円
※改定前:65,000〜100,000円
140,000〜200,000円
※改定前:120,000〜170,000円
200,000〜300,000円
※改定前:170,000〜255,000円

この金額が「目安」にとどまる理由は、回送距離・繁忙期加算・深夜割増などが条件によって大きく異なるためです。変動要因の詳細は後述の「なぜ確定金額は見積もりなしに出せないの?」で解説します。

静かな都会の住宅街の路地に、頭上にエアコンが付いた青と白のコンパクトな車が駐車されています。

2025年11月の公示運賃改定で何が変わった?改定前後の比較でつかむ

改定の概要と改定率

国土交通省は2025年9月26日に貸切バスの公示運賃を改定・公示し(参照:国土交通省 自動車局)、同年11月1日より順次適用が始まっています。全国平均で時間制運賃は約15〜22%、距離制(キロ制)運賃は約10〜18%の引き上げとなっています。

たとえば「東京発・大型バス45名・日帰り100km圏」のコースを試算すると、改定前の見積もりが約180,000円だった場合、同条件の改定後は210,000〜220,000円前後になるケースがあり、差額は30,000〜40,000円程度です。数年前の感覚で予算を組むと不足が生じやすいため、必ず最新見積もりをご確認ください。

算出方式の変更について

今回の改定では算出方式にも変更が加えられたとされています。従来の「上限・下限の幅運賃」方式から「下限額の公示を軸とした方式」への移行が業界内で言及されており、各バス会社が公示下限を遵守しながら価格を設定する仕組みが強調されるようになっています。詳細は国土交通省の告示原文にてご確認ください。同じ路線・同じ日程でも会社によって料金差が生まれやすい環境ですので、複数社比較が今まで以上に大切です。2025年10月以前に掲載された料金表は旧基準のため、予算計画には改定後の最新見積もりをご利用ください。

少人数グループ必見:2025年3月新設『コミューター車』は使える?

2025年3月1日付で、国土交通省の公示運賃に新たな車両区分「コミューター車」が追加されました(参照:国土交通省 自動車局)。全長6m未満・旅客席14名以下の小型車両で、従来のマイクロバス(全長7m前後・定員最大29名)より一回り小さいカテゴリです。新たに専用の料金設定が設けられたことで、10〜14名の少人数グループはより安価なプランを選べるようになりました。

コミューター車が向くシーン

コミューター車の最大の魅力は料金の手頃さです。同じ行程でもマイクロバスより2〜3割程度安く手配できるケースがあり、特に市街地内の移動やショートトリップで威力を発揮します。コミューター車が特に向いているのは以下のシーンです。

  • 少人数(10〜14名)の社員研修・会議送迎
  • 懇親会・二次会でのホテル間・会場間移動
  • 医療・福祉施設の患者送迎
  • 手荷物のみで済む日帰りショートトリップ

コミューター車を選ぶ際の注意点

コミューター車は荷物スペースが限られる点に注意が必要です。スーツケース多数・スポーツ用具持ち込みなど荷物量が多い場合は、事前に運行会社へ荷物の量と種類を伝えて対応可能か確認しましょう。設備(トイレ・リクライニングなど)の有無も車両ごとに異なるため、長距離・長時間利用では乗車前に問い合わせるのがおすすめです。

想定事例3選:条件別の概算金額はどのくらい?

以下は、2025年11月改定後の料金水準をもとに試算した想定事例です(いずれも税別表示)。実際の見積額は車両・バス会社・日程・エリアによって異なります。正確な金額は必ず複数社に見積もりをご依頼ください。

想定事例①:大型バス45名/東京〜日光 日帰り/平日(繁忙期外)
想定見積額:約195,000円(回送料15,000円込)
ポイント:回送料が別途加算されるケースが多いため事前確認が必要ですが、45名で割ると一人あたり4,500円以下と割安な水準です。

想定事例②:中型バス28名/大阪発・京都〜奈良周遊 日帰り/土曜(繁忙期)
想定見積額:約175,000円(繁忙期加算15%込)
ポイント:秋の土曜日は繁忙期加算が上乗せされます。3か月前以上の早期予約で希望日程を確保するのが得策で、一人換算で約6,250円の水準です。

想定事例③:コミューター車12名/地方都市内 往復送迎/平日
想定見積額:約55,000円(回送なし)
ポイント:同条件のマイクロバスより2割以上安く手配できるケースがあり、手荷物のみの研修センター送迎などに最適な選択肢です。

なぜ確定金額は見積もりなしに出せないの?変動する4つの要因

料金に上乗せされる主な変動要因

貸切バスの料金に「目安しか出せない」のには明確な理由があります。公示運賃制度では下限額が定められていますが、そこに4つの変動要因が加わって最終金額が決まるためです。

回送距離:バスの営業所から乗車地までの空走区間にも料金が発生します。営業所が近い会社を選ぶほどコストを抑えられます。②繁忙期・閑散期:春(3〜5月)・秋(9〜11月上旬)は繁忙期加算(10〜30%程度)が乗ります。1〜2月・6月・11月中旬以降は閑散期で割安です。③深夜・早朝割増:22時〜翌5時にかかる運行は割増料金が発生します。夜行ツアーや早朝送迎では事前確認が大切です。④交替運転手費用:長距離・長時間運行では2名乗務が必要なケースがあり、交替運転手費用が加算されます。

見積もり精度を上げる3ステップ

「本記事の早見表で大まかな予算感をつかむ→複数社に概算を問い合わせる→日程・人数確定後に正式見積もりを取得する」という3段階で精度を上げていくのがスマートな幹事の進め方です。

値上がり後の相場で予算を守る見積もり取得のコツ

幹事が事前に揃えるべき5つの情報

2025年11月改定後の相場では、事前準備の差が予算の差になります。依頼前に以下の5点を揃えることで、回送料・繁忙期加算・消費税の含み方の違いが各社の見積書で比較しやすくなります。

  1. 出発日・返車時刻
  2. 出発地・目的地の住所(乗降場所まで正確に)
  3. 参加人数(確定人数と増減の幅)
  4. 荷物量(スーツケース数・大型荷物の有無)
  5. 予算上限(税込か税別かも明示)

複数社見積もりを比較するポイント

複数社の見積もりを比較する際は、回送料と消費税の含み方に必ず注目してください。本体のみで提示する会社と全込みで提示する会社が混在しているため、「総額」ベースで横並び比較することが大切です。

節約の鉄則は閑散期(1〜2月・6月・11月中旬以降)を狙うことです。この時期は需要が落ち着くため交渉余地も生まれます。春や秋など繁忙期に行事が集中する場合は6〜9か月前の早期予約で希望日・希望車種を確保するのが得策です。複数社からの相見積もりと閑散期の活用を組み合わせれば、値上がり後の相場でも賢く予算内に収められます。

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