「出庫」「帰庫」とは、バスが営業所を出発・到着する時刻のこと
出庫とは、バスが営業所(車庫)を出発する時刻のことです。反対に帰庫とは、行程を終えたバスが営業所へ戻る時刻を指します。お客様が乗車する時刻・降車する時刻とは別に、見積書や運行指示書にはこの出庫・帰庫の時刻が記載されます。なぜ分けて書くかというと、バスは車庫からお客様の集合場所まで一度回送し、行程が終わったあとも再び車庫まで戻る必要があるためです。乗務員は出庫の前後に必ず車両点検を行い、安全を確認したうえで走行を始めます。出庫・帰庫という呼び方は、実際の運行指示書でも使われている言葉で、貸切バスの現場では日常的に登場します。
行先に迷ったら、モデルコースを参考にしてください。
貸切バスのモデルコースを見る ▶
見積書のどこに出庫・帰庫が書かれている?記載例で確認
見積書には、乗車時刻・降車時刻とは別の欄に出庫時刻・帰庫時刻が記載されます。並び順が近いため「乗車時刻と同じでは?」と混同しやすいポイントですが、乗車地に到着するまでの回送分が出庫時刻に含まれている点に注意してください。また見積書の走行距離・走行時間の欄は、乗車中の距離だけでなく、営業所から乗車地までの区間、降車地から営業所までの区間も合算した数字になっています。この仕組みを知っておくと、見積書の数字がなぜこの距離・時間になっているのかが理解しやすくなります。
集合場所まで距離があると料金にどう関わる?回送区間の考え方
出庫・帰庫の位置関係、つまり営業所と集合場所・解散場所との距離は、見積り内容に直接関わってきます。当社は東京・大阪・関空に営業所があり、それぞれの営業所からお客様の集合場所までの区間も、走行距離・走行時間として見積書に加算される仕組みです。営業所から離れた場所が集合場所になるほど、この回送区間は長くなりやすい傾向があり、目安として往復50km・往復2時間程度の回送が発生するケースは珍しくありません。見積書を作成する際は、乗車中の区間と回送区間の走行距離・走行時間を分けて記載するようにしており、どこまでがお客様の行程で、どこからが回送にあたるのかを見て分かるようにしています。とはいえ回送距離は行程やルートによって変わるため、正確な内容は人数と行程に応じたお見積りでご案内しています。
早朝出発・深夜到着の便で出庫・帰庫の時刻が変わりやすいのはなぜ?
早朝に出発する便や深夜に到着する便は、出庫前・帰庫後の安全確認にかかる時間が実際の走行時間に対して相対的に長くなりやすく、見積書上の出庫時刻・帰庫時刻が乗車・降車時刻から離れて見えることがあります。また長距離の行程や夜間の運行では、乗務員が無理なく運転を続けられるよう、交代の乗務員が同乗する場合があります。この場合も出庫時刻は最初に乗務する乗務員の点検開始時刻を基準に記載されるため、見積書の出庫時刻だけを見て「早すぎるのでは」と感じることがあるかもしれませんが、体制を整えるための時間として組み込まれています。
出庫前・帰庫後の点検になぜ時間がかかる?点呼から出発までの流れ
出庫前には、車両の状態を確認する点検と、乗務員の体調を確認する点呼が行われます。帰庫後にも同様に、車両の状態と乗務員の様子を確認する点検・点呼があります。この記録はきちんと残す仕組みになっており、安全な運行を支える大切な工程です。貸切バスには実際の走行時間に出庫前点検・帰庫後点検の時間を加えた利用時間の考え方があり、たとえば実際の走行が3時間程度でも、出庫前・帰庫後の点検1時間ずつを合わせた時間でご案内するケースがあります。点検・点呼の記録は運行ごとに残しており、出庫前と帰庫後、それぞれの実施時刻も記録に含まれます。
