貸切バスの車内温度の目安は23〜24℃前後
貸切バスの車内は、エアコンの設定温度23〜24℃前後、風量は自動または強めに保たれているケースが多いというのが現場の目安です。国産バスのオートエアコンには、車内を前後左右でブロックごとに分けて自動調整する機能が備わっていますが、それでも車内全体を均一な温度に保つのは簡単ではありません。実際には、乗務員が走行中の様子や乗客からの声を聞きながら、手動で風量や温度を微調整しているのが実情です。
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座席位置によって体感温度が変わる理由
同じ車内でも、座席の位置によって暑さ・寒さの感じ方は変わります。エンジンに近い後方席は熱がこもりやすく、夏場は暑さを感じやすい傾向があります。一方、前方席は大きなフロントガラスやエアコンの送風口が近いため、夏は日差しの影響で暑く、冬は冷気を感じて寒く感じやすい座席です。窓際と通路側でも日差しや冷気の当たり方が異なり、同じ設定温度でも座席によって暑さ・寒さの感じ方に差が出ることがあると言われています。座席位置による体感差が気になる場合は、ご予約の際にお伝えいただければ、可能な範囲で座席のご案内に配慮いたします。
人数・季節・行程で乗務員はどう温度を調整しているか
車内の温度は、乗車人数によっても管理の仕方が変わります。満員時は乗客の体温や呼気で車内が暖まりやすく、設定温度を少し下げる方向で調整するケースが見られますが、どのような基準で調整するかは会社や乗務員によって差があり、一律のルールが定まっているわけではありません。
観光地での乗り降りが多い行程では、ドアの開閉頻度が高くなり外気の影響を受けやすいため、こまめな調整が必要になります。
気温差が大きい春や秋の行楽シーズンは、出発時と到着時で外気温が大きく異なることも多く、乗務員にとっては調整の難しい時期でもあります。
高齢者・子供が多い団体での温度への配慮
修学旅行や社員旅行など、幅広い年齢層が同じ車内で過ごす場面では、温度への感じ方の違いにも配慮が必要です。
高齢の方は体温調整機能の変化から、暑さ・寒さの感じ方に個人差が出やすいと言われています。
お子様は体表面積に対して体温が高くなりやすく、大人より暑く感じやすいとも言われています。
車内で暑い・寒いと感じた際は、遠慮なく乗務員に声をかけていただければ、可能な範囲で個別の調整を行っています。
学年全体で移動する修学旅行や遠足などでは、事前に服装の準備を呼びかけておくと出発後の車内での対応がよりスムーズになります。
真夏の車内はどれくらい危険な温度になるのか
停車中のバスに荷物を置いていく際は注意が必要です。注意喚起によると、外気温が27℃程度でも閉め切った車内は約48℃まで上昇し、ダッシュボード付近は65℃を超える事例が報告されています。エアコンを止めてから約1時間で車内が51.3℃に達した実測例も紹介されており、真夏でなくても車内の熱中症リスクに注意が必要とされています。第三者機関の検証によると、送迎用バスでの検証では、乗車から約20分後に暑さ指数が「厳重警戒」、約40分後には「危険」水準に達したというデータもあります。停車中は貴重品だけでなく、荷物全般を車内に長時間置き去りにしないようご注意ください。なお、トランク(荷物室)にはクーラーがなく長時間の走行で内部温度が上がりやすいため、保冷が必要な荷物を預ける際は特にご注意ください。
季節・シーン別に準備しておきたい服装と持ち物
快適に過ごすための服装は、季節と座席位置を踏まえて準備しておくと役立ちます。夏場は、座席ごとの温度差に対応できる羽織りものやストールが便利です。冬場は重ね着に加え、足元が冷えやすいためひざ掛けなどで下半身を温める工夫がおすすめです。車内と車外の気温差を感じることも季節によってはあり、出発地と目的地で気温が異なる行程では服装の幅を持たせておくことが特に役立ちます。修学旅行や遠足、観光ツアーなど貸切バスを利用するシーンごとに、羽織りもの・ひざ掛け・飲み物をひとつのセットとして準備しておくと、座席ごとの温度差にも対応しやすくなります。
