車いすで行く、兵庫城崎温泉“おいしいカニ”を食べる日帰り旅行編
4月に差し掛かろうとしている3月の下旬頃、私が働いているマンション型有料老人ホームでの夕食の出来事。・・・食堂にて夕食を食べて頂いてる時、ご利用者様が「カニが食べたいなあ」とボソっと独り言の様にささやいた。すると、その方の前・後・隣のご利用者様も「カニが食べたいなあ」「おいしいカニ」と各人が、ぶつぶつとささやきだしております。その場はおさまりましたが、夕食が終わり、皆が「カニ・カニ」と口に出しながら、部屋に戻って行きます。怖い、怖い・・・施設長である私は一晩、「カニ」の夢を見ながら、朝を迎えました。
昨晩のカニの事など忘れてるだろうと思い、食堂に行ってみた。やはり、皆様、眠たそうにボーとしています。良かった。良かった。昨晩の事は、忘れているぞ、と思いきや、な！な！なんと朝食に
カニかまぼこが出てるでは無いか、恐る恐る、配膳していくと、やはり、昨晩第一声を発したご利用者様が、「カニが食べたいなあ」とボソっと独り言の様にささやいた。すると、その方の前・後・隣のご利用者様も「カニが食べたいなあ」「おいしいカニ」と各人が、ぶつぶつとささやきだしております。
デジャブ！覚悟を決め、城崎温泉で”おいしいカニ”を食べに行きましょう、と皆様にご案内し、かに旅行の企画をする事になりました。
【旅のスケジュール】
１．居住施設近くでリフト付きバスの乗車
２．道の駅「但馬のまほろば」へ出発
３．道の駅「但馬のまほろば」へ到着
４．城崎温泉 あさぎり荘へ出発
５．城崎温泉 あさぎり荘へ到着
６．玄武洞ミュージアムへ出発
７．玄武洞ミュージアムへ到着
６．居住施設近くでリフト付きバスの降車
リフト付きバスが施設の前に、やって来た。
我が施設は、西成区の新今宮駅の近くにあります。施設の前は、大通りになっており、リフト付きバスでも、停車が可能なスペースがあります。というますのも、バス会社に相談すると、
、車いすでも楽しんで遠方に旅行ができる、リフト付き大型バスがあるとの事、ただし、リフトの上げ下ろしの為のスペースが必要であるとの事を事前に教えて頂いておりました。
バス会社からの見積もりは、リフト付きバス代２日間で￥２５０，０００、距離と時間により、バス料金が決まり、他社と大差が出ない様に、国が定めている制度がある様である。さらにリフト補助員の費用も、バス会社へお支払い致しました。
西成区に、バスの横が開き、リフトが上下している光景は、めずらしく、海外の観光客や、日雇い労働者の方々が、物珍しそうに見ております。
我がご利用者様たちは、親切に「上がります、下がります」とお声を掛けて頂いております、リフト補助員さんに、すっかり安心している様です。バスの中に入り、しっかりと固定して頂き、いざ、出発となりました。
道の駅「但馬のまほろば」は、おいしい物がたくさん揃っています。
兵庫県朝来市にあります、道の駅「但馬のまほろば」は、大型バスも停まれるスペースがあり、車いすでも、楽々、乗降できる駐車場があります。
北近畿豊岡自動車の山東パーキングエリアでもあり、高速道路からも一般道からも行くことが出来ます。ここは、但馬の観光と歴史文化の拠点となっており、自動車道整備に伴う遺跡調査により発掘された貴重な埋蔵文化財を保管、展示している朝来市埋蔵文化財センタもあります。
小腹が空いた私は、朝来市の名産の岩津ねぎのあんかけうどんを注文しました。季節限定メニューで、とても美味しかったです。「岩津ねぎ」は日本三大ねぎ「下仁田ねぎ」「博多万能ねぎ」の一つである。
城崎温泉 あさぎり荘、バリアーフリーに徹したお宿である
城崎温泉 あさぎり荘は、円山川の湖畔にあり、中心街からは少しですが、離れておりますが、車いすを利用するお客様には、最高のホテルである。
お宿の駐車場は、リフト付きバスでも、乗降ができる駐車場があり、すぐに玄関になっております。玄関からも部屋までがスロープ付きになっております。
さらには、バリアフリールームがあり、和室８畳+３つのベッド、その内の１つは電動ベッドになっております。すごいのは、お風呂が介助用電動リフト付きとなっております。
もちろんトイレは車いす用の物になっております。
お食事処はテーブル席にして頂き、カニのフルコースをご賞味頂きました。最初はペチャクチャと話しをしながら、カニの身をホジホジして食べて頂いていましたが、ドンドンと
口数が減り、ただ一心不乱にカニに、むしゃぶり付いておりました。食後は、バリアフリールームにてお風呂を楽しんで頂きましたし、散歩して外湯めぐりを楽しんでも頂きました。
城崎の外湯めぐりとは、自然回帰「ふれあいの湯」の①さとの湯、家内安全・水子供養「衆生救いの湯」の②地蔵湯、子授安産「子授けの湯」の③柳湯、合格祈願・安全祈願「開運招福の湯」の④一の湯、火伏防災・良縁成就「美人の湯」の⑤御所湯、商売繁盛・五穀豊穣「一生一願の湯」の⑥まんだら湯、夫婦円満・不老長寿「幸せを招く湯」の⑦鴻の湯があります。
2018年3月24日グランドオープンした玄武洞ミュージアムに行ってみた。
兵庫県最大の石のミュージアムを見に、城崎温泉からすぐ近くの玄武洞ミュージアムに立ち寄りをしてみました。
駐車場も広く、リフト付バスでも、楽々、乗降できるスペースがあります。館内のトイレもバリアフリーになっております。
入館料は、障害者手帳を持っていますと、３割引きなります。大人８００円が３割引きで入場できます。又、付き添い人も同額にて入館できます。
この施設は、2018年3月24日にリニューアルオープンをいたしまして、地球のパワーを感じられるミュージアムです。
玄武洞ミュージアムは、鉱物や宝石や化石などを展示した「石の博物館」があり、大きな石の展示物が多いのと、化石の展示では、実物大のゾウの化石や、
ティラノサウルスの骨格レプリカが、ものすごく大きく展示されています。
リフト付きバスで旅行した楽しい思い出
カニが終わろうとしている季節に、ご利用者様の何気ない一言、「カニが食べたいなあ」から始まった、日帰りカニツアー、日本３大ねぎの「岩津ねぎ」をあじわい、城崎温泉ではご希望通りのカニフルコース、そして温泉を堪能し、玄武洞ミュージアムでは、石の面白い展示物を鑑賞でき、楽しい思い出ばかりです。今回の旅行は、リフト付きバスを利用し、安全で、安心で、乗り心地も最高な車を用意して頂いたバス会社さんに感謝致します。ありがとうございます。
