貸切バスの集合場所はどう決める?押さえるべき3つの条件
貸切バスの集合場所(乗車地点)は、大きく分けると「自社や学校の敷地内」「道路上(路肩)」「その他希望の場所」の3パターンになります。どこを選ぶ場合でも欠かせない条件は、大型車両が安全に駐車できる広さがあることと、周囲の交通の妨げにならないことの2点です。道路上を集合場所にする場合は、2車線以上の幅員がある道路を選び、横断歩道の手前5m以内には停車しないようにします。場所によっては道路の管理者や警察への手続きが必要になることもあるため、次の見出しで詳しくご紹介します。
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配車図(待ち合わせ地図)の作り方―書き込む項目と作成のコツ
幹事の方に用意していただく配車図は、集合場所付近の道路と、動かない目印がわかる地図をベースに作るのが基本です。ガソリンスタンドやコンビニエンスストアは看板や店舗自体が変わりやすいため、目印には交差点名など位置が変わらないものを選ぶのがコツです。地図の上には配車地点を■マークで示し、バスがどの向きから進入するかを矢印で書き込むと、当日の待ち合わせがぐっとスムーズになります。完成した配車図は、当日になって慌てないよう、出発日より前に参加者へ共有しておきましょう。
乗務員目線で見る「停めにくい」集合場所の共通点
実際に大型バスを運行する立場から見ると、避けていただきたい集合場所にはいくつか共通点があります。
- 主要な交差点の前後
- 横断歩道の前後
- 橋の上
- 踏切の前後
- 急なカーブや道路幅が狭い区間
- 急な坂道やその頂上付近
- 交通量の多い路上
- 片側1車線の狭い道路
- 工場や施設の出入口前
- 自転車の通行が多い場所
候補地を検討する際、乗務員がまず見ているのは、バスの車体をまっすぐ寄せられる直線区間があるかどうかです。次に、乗り降りのためにドアを開けたときに歩道や路肩に人がとどまれる余白があるか、後方から近づく車や自転車の見通しが利くかを確認します。地図の上では問題なく見えても、実際に車両を寄せてみると電柱や標識で扉が開けにくい、といったこともあるため、初めて利用する場所や大人数での利用が決まった段階で、乗務員が事前にその場所を通って確認しておくことがあります。当日になって「思ったより寄せにくい」と気づく事態を避けるための工程です。
荷物の積み込みから乗車までの流れと立ち位置
バスが到着してからは、まず乗務員が荷物をトランクへ積み込み、そのあとに乗車していただく流れが基本です。荷物を先に預けていただくと、車内の通路や座席まわりに荷物を置かずに済み、車内での移動がスムーズになります。スーツケースやゴルフバッグなど大きな荷物が多い場合は、集合場所であらかじめまとめて置いていただける場所を決めておくと、積み込みにかかる時間を短くできます。乗車の順番は、奥の座席から先に埋まるよう、代表の方や幹事の方から声をかけていただくと、車内で座席を探して立ち止まる時間を減らせます。
当日は時間に余裕を持って集合場所へお越しいただくと、慌てず乗車していただけます。待っていただく場所は見通しの良いところを選び、バスの進行方向の左側に立っていただくと、乗務員が発見しやすくなります。物陰など見えにくい場所で待っていると、乗務員が気づけず通り過ぎてしまう原因になるため注意が必要です。バスが近づいてきたら手を上げるなどはっきり合図をしていただくと、出発の遅れを防ぐことができます。
降車時の荷物受け渡しと周囲への配慮
降車時は、荷物の受け渡しをできるだけ手早く行い、道路をふさぐ時間を短くする意識を持っていただくと、後続の車や歩行者、自転車の通行を妨げずに済みます。受け取る際は車道側でなく歩道側に立っていただくと、通行する車両や自転車との接触を避けられます。トランクの開閉スペースには立ち止まらず、荷物を受け取ったらその場に留まらずに歩道の奥側へ移動していただくと、後ろの方の受け渡しが詰まらずに進みます。人数の多い団体様は、荷物受け取りの列を歩道に沿って作っていただくと、道路側にはみ出さずに済みます。足元が不安定な方の受け渡しは、他の参加者と少しタイミングをずらしていただくと、乗務員も一人ひとりの荷物を確実にお渡しできます。車椅子をご利用の方がいらっしゃる場合は、事前にお伝えいただくと、スロープなどを使った乗り降りをスムーズにご案内できます(車椅子の固定スペースは車種により1〜4基程度です)。また、大きな手荷物が多い団体様は、集合場所の広さとあわせて事前に共有しておくと、当日の受け渡しがより円滑になります。
シーン別に見る集合場所の考え方(学校行事・空港送迎など)
集合場所の考え方は、目的地や行事の内容によっても変わります。学校行事では、敷地内での集合が基本になりやすい傾向があります。空港送迎の場合は、バスが乗り降りできるエリアが限られているため、事前の確認が欠かせません。イベント会場の周辺は道路事情が場所ごとに異なるため、個別に検討する必要があります。配車図に書き込んだ■マークとバスの進入方向の矢印は、当日その場所に立つ乗務員が最初に目にする情報になります。

