車イスの方の安心。リフト付きバスで行く淡路旅行2泊3日

今回の計画はなんと2泊3日の宿泊の旅行です。
車イスでの利用の場合は、どうしてもバスへの乗降や施設の見学に時間が必要な為、
行きたい観光地を全て回ることが難しいです。またゆっくりと時間に追われず旅行するには近くでも泊りの旅行はいいですね。
今回は南淡路方面に旅行に行くことになりました。計画に際して、重要なのは観光地がバリアフリー対応なのか?
と乗降場所の確保ができるのか?になります。
まずは宿泊先を決めます。2泊なので健常者ばかりの旅行ですと、
宿泊先を変えて楽しむ事も出来ますが、
車イスでの利用を考えると同じホテルで連泊して、
周りの観光地をゆっくりと回ることがベストと思います。

今回の宿泊先は「ホテル&リゾーツ南淡路」に決定。
また観光地は南あわじと鳴門周辺にて計画しました。
今回もバスは大型リフト付きバスでの移動です

宿泊先のホテル&リゾーツ南淡路は
バリアフリーで車イスにも優しいホテルでした。

ホテル&リゾーツ南淡路は大鳴門橋と海を眺める大型の温泉リゾートホテルです。

お風呂は開放感ある露天風呂・大浴場で温泉を満喫!
サウナも併設。ホテル地下1階にある「渦の湯」の泉源である
”南淡(ナンダン)温泉”。
入浴後の温かさが比較的長く続くのが特徴で、
日頃の疲れやご旅行の疲労を癒されます。

ホテルに到着するとホテル玄関前には車いす使用者対応駐車区画があり、
こちらにバスを駐車して乗降ができます。

バスを降りた後もホテル玄関前の段差にはスロープがあり、
そのままホテルに入れました。また、管内でちょっと車イスがいるかな?
と思う人には貸出用の車いすも用意してありました。

客室も車イス対応なのですが、
お部屋のトイレは残念ながらユニットバスの為か段差があり、
お部屋のトイレを車イスのまま使うことはできませんでした。

ですが共用スペースには車いす対応のトイレがあり、
そちらを利用することで問題はありませんでした、

そして、宿泊といえば楽しみはお風呂ですが、
こちらには温泉大浴場・温泉露天風呂では浴場用のキャリーチェア、
手すりの設置があり安心して楽しむことができました。

食事もテーブル席を用意していただき、
車イスのまま食事できご飯もみんなで食べ、宴会も楽しむことができました。

2日目もリフト付きバスでゆっくり観光

ホテルでゆっくりと時間をすごし、今日は一日観光です。

まずはおのころ島神社に向かいます。
漢字でかくと自凝島神社・・・
古代の御原入江の中にあって伊弉諾命・伊弉冉命の国生みの聖地と伝えられる丘にあり、
古くから「おのころ島」と親しまれ崇敬されてきました。

古事記・日本書紀によれば神代の昔国土創世の時、
二神は天の浮橋にお立ちになり、天の沼矛を持って海原をかき回すに、
その矛より滴る潮がおのずと凝り固まって島となる、
これが自凝島の由来です。

二神はこの島に降り立たれ、八尋殿(やひろでん)を建て
先ず淡路島を造り次々と大八洲(おおやしま)を拓かれたと記されています。
当神社には伊弉諾命・伊弉冉命の二神がお祀りされており、
縁結び、安産の神として知られているそうです。

また、この二神は天照大御神様の親神様です。やはり日本の偉い神様でした。

次に訪問したのは「安富白土瓦」さんです。
淡路島で瓦と思う方もいるかもしれませんが、
淡路瓦は、幾多の時代と社会の変遷のなか、
400 年の歴史を刻んだ伝統工芸的地場産業です。

その間、先人から子々孫々へと受け継がれ、
知恵と美意識に磨かれた瓦の形状は、実に数千種類にも及んでいます。
こちらでお昼ご飯を頂いた後、瓦の材料の粘土を使って体験工作を行いました。
作った作品は仕上げて頂き、後日着払いで送られてくるそうです、楽しみです。

本日最後は渦潮クルーズです。

さて本日の最終は渦潮クルーズです。

鳴門の渦潮は、瀬戸内海と太平洋の干満差でできる渦ですので、
干潮または満潮の前後2時間が見どころです。
昨日も乗り場まできましたが、せっかく船に乗るのなら一番いい時間帯で楽しみたい所です。
これもやはり宿泊旅行の醍醐味です。

さてクルーズ船ですが、乗船所もスロープありでスイスイ行けてます。
車いすの方でも安心して乗船できました。

渦潮ですが、一言「圧巻」です。
渦にのまれそうな迫力、下から眺める鳴門大橋。
自然と人工物の美です。

鳴門側からは、小さな船も出ているようなので、
機会があればそちらにも乗ってみたいものです。

約1時間の遊覧船が終了し、本日も同じホテルに宿泊です。
ホテルが同じですと、荷物の量も少なく、快適な一日となりました。

さて最終日。

今日はまたまた鳴門大橋を渡り、
最初の観光地は「大塚国際美術館」です。
大塚国際美術館は、日本に居ながらにして世界の美術を体感できる世界で類をみない
「陶板名画美術館」です。古代から現代に至る、西洋美術史を代表する名画1,000余点を陶板で原寸大に再現し、
展示しています。約4kmにおよぶ鑑賞ルートには、レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」、
ゴッホ「ヒマワリ」、ピカソ「ゲルニカ」など、
美術書などで一度は見たことがあるような名画を一堂に展示しており、
世界の美術館を味わえます。原寸大の迫力で西洋美術の歴史をわかりやすく学ぶことができる美術館です。
入り口は、エスカレーターで、車イスは乗れないと思っていたら
別ルートがあったみたいです。絵画の鑑賞は車イスの方が、
介護者無しでも回れる様に設計してありました。3時間の滞在でしたが、ゆっくりと見て回るには一日欲しいですね。
少し時間が短く感じました。この後、ルネッサンスリゾートナルトにて昼食をとり、
今回の行程は全て終了です。

車イスの方も含めた大勢の人と、
同じバスに乗って同じホテルに泊まっていく旅行は、
仲間と一体感があり本当にいいもんですね。

また行ってみたいと思いました。