【大阪築港・アカレンガウェディング編】

◆いつも可愛がってくれたおばあちゃんを結婚式に呼びたい!

私は今年の6月に結婚し、とても素敵な心に残る結婚式を挙げることができました。
その時の話を書きたいと思います。

結婚相手の旦那とは、私の趣味の「山歩き」から2年前にSNSでつながりました。

互いに趣味の話をするうちに、
山歩きで草花を見つけるのが好きだという点で話が盛り上がって意気投合。
何回か一緒に山歩きを楽しんだ後に旦那から告白されて付き合うことになりました。

そして昨年末にプロポーズを受け、
ジューンブライドである今年の6月に結婚式を挙げるというところまで、
とんとん拍子で話が進んでいきました。

結婚式の段取りを考えるうえで一番私がこだわったのは
「私を可愛がってくれているおばあちゃんを絶対に結婚式に呼びたい」ということ。

両親が共働きだった私はおばあちゃんの家で過ごすことが多く、
おばあちゃんに可愛がられて育ちました。

だからおばあちゃんが大好きで、
山歩きが趣味なのもハイキングによく連れて行ってくれたおばあちゃんの影響、
その中で草花を見つけるのが好きなのも、
ハイキングの途中で草花や虫についてやさしく教えてくれたおばあちゃんの影響です。

そう、つまり私と旦那との結婚は、
おばあちゃんが導いてくれたようなものなのです。

だから何としてもおばあちゃんを結婚式に呼びたい!
そして花嫁姿を見てもらいたい!
んでもって感謝の意を伝えたい!
という気持ちを強く持っていて、それは譲れないポイントでした。

しかし、そこには関門が。
おばあちゃんは数年前から膝を悪くしていて車いす生活、
老人保健施設に入所しています。
どうやって結婚式まで来てもらおうか。
おばあちゃんは私の実家のある岡山に住んでいて、
結婚式は旦那の地元の大阪でやる予定です。さてどうしよう。

 

◆プランナーさんのナイス提案「リフト付き大型バス」

私たちが結婚式を挙げたのは、
大阪港にあり大阪築港の赤レンガ倉庫をリモデルした「アカレンガウエディング」。

旦那のもう1つの趣味がクラシックカーなので、
クラシックカーを背景にできるこの場所を選びました。
私も、趣ある赤レンガとミュージアムに並ぶクラシックカーが醸し出す、
ロンドンやニューヨークの裏路地のような雰囲気が気に入り、
この場所で結婚式を挙げたいとすぐに気に入りました。

そのアカレンガウエディングのプランナーさんに、
「車いすのおばあちゃんを岡山から絶対に呼びたい」という要望を伝えました。
すると、プランナーさんは3つのプランを出してくれました。

①新幹線で来てもらう

②介護タクシーで岡山から大阪まで来てもらう

③リフト付きの大型バスでみんなで来てもらう

いずれのプランも、車いすを利用できる環境は整っているとのこと。

よくよく聞いてみると、
①は岡山駅までと新大阪駅からの交通手段が必要で、乗り換えが多くなることがネック、
②は一緒に数名しか来ることができないことがネックになりました。
私の実家の岡山から結婚式に招待するのは、
親戚十数名なので、②のプランだとバラバラになってしまうのです。

その中で俄然浮上してきたのが③のプラン。
バスで岡山から直行すれば乗り換えいらずで、手間がありません。
また大型バスなら親戚全員が乗車して、
さらに結婚式に招待する地元の友達約10名も一緒に乗車することができます。
費用を聞いてみたら岡山からアカレンガウエディングまでの往復で20万円を切るとのこと。
それならば、地元の友達に新幹線で来てもらう時のお車代より安上がり♪といいことづくめだったのです。

そのため、リフト付きの大型バスを手配することにして、
おばあちゃんには絶対に結婚式に来てもらうことにしました。

そして、プランナーさんとはおばあちゃんをもてなすための企画についても練っていきました。
それについてはまたあとで書きます。

 

◆一体感が生まれた地元からの大型リフト付きバス

結婚式当日は、私はアカレンガウエディングで着付けなどの準備に追われていたため、
岡山から大阪へ行くバスには乗っていません。
なので、一緒に乗ってきた弟から聞いたことを書きます。

地元の岡山から出発した大型リフト付きバスの車内は、
大いに盛り上がったそうです。

バスは最初、親戚の家の近くから親戚に乗ってもらい、
そのあと私の地元の高校の前に。そこから中学・高校時代の友人が乗り込んできました。
そして最後に、私のおばあちゃんが入所している地元の老人保健施設に行き、
車いすのままリフト付きバスに乗り込んだそうです。

バスについている車いすをリフトする装置を見るのは皆がはじめて。
弟によると、リフトが上がってバスの中におばあちゃんが易々と入っていくのを、
みんなで見守って、最後には拍手が起きたそうです。

そして、良かったのがバスのリフトを操作してくれた女性の方。
この方はリフト操作をするために同行してくれたのですが、
親戚・友人の中を取り持つように気さくに話しかけてくれ、車内で飲み物を勧めてくれて、
「思い出作りに」とカメラのシャッターを押して回ってくれたそうです。

彼女のおかげで、車内ではアルコールも入って盛り上がり、
和気あいあいとしながら岡山から大阪までの「3時間半のバス旅」は、
時間の経つのがあっというまだったそうです。

また、弟によると、リフトバスのドライバーさんは安全運転に徹してくれて、
カーブもゆっくり曲がってくれたので、車酔いをした人は全くいなかったそうで、
「リフトバスのポイント、半端ねぇ」と言っていました。

 

◆アガレンガウエディングでの最高の結婚式と披露宴

暑いくらいの陽気の晴天に恵まれ、私たちの結婚式は、11時に始まりました。

アカレンガウエディングでの挙式は、
専用のチャペルではなくレンガの倉庫を挙式会場に仕立ててセッティングする感じで行われます。
なので、この式場は1日1組限定。

運よくお天気が良かったので、外の敷地内にクラシックカーを配置してもらい思ったとおりのイメージに。
山歩きをモチーフにしたウェルカムボードも作ったので、それで皆さんをお迎えしました。

ウェディングドレスを着てバージンロードを父と歩き、
周りを友人や親戚に囲まれ、その中におばあちゃんを見つけ、
その先に旦那の姿を見つけた時、私自身の目にはすでにうっすらと涙が浮かんでいました。
おばあちゃんもウェディングドレス姿の私を見て、
「きれいだねぇ、大きく立派になったねぇ」と声をかけてくれて、
結婚式中なのに涙はうっすらではなく頬をつたってしまいました。

その後、12時からは披露宴です。
披露宴会場はレストランウエディングの形になり、
とても落ち着きがありとても雰囲気が良いところです。
グランドピアノもあるので、披露宴中は生演奏も聞けます。

おいしい食事、主賓のご挨拶、私たち夫婦のプロフィールビデオ上映、
友人からのビデオレター、余興など一通りの披露宴の内容をやり、
これらも大いに盛り上がりました。

そして最後に、私が、いや私たち夫婦が一番やりたかったことをやったのです。

それは、恒例の「新婦から母への手紙」だけではなく、
「新婦からおばあちゃんへの手紙」も読むこと。

そして、新郎からも一言おばあちゃんに縁をとりもってくれた感謝の意を伝えてもらうこと。

おばあちゃんへの感謝の気持ちを精一杯伝えることができました。
そうしたら、私たちにとってのサプライズが。

なんと、おばあちゃんも私たちに手紙を書いてきてくれていて、それを読んでくれたのです。
おばあちゃんとの小さいころからの思い出が浮かんできて、
優しい気持ちに包まれてきた幸せを感じて、披露宴の最中だというのに、
ついに私は顔をくしゃくしゃにして泣いてしまいました。

本当に最高の結婚式と披露宴でした!

◆最後までお世話になった「リフト付き大型バス」

その後私たちは16時からの二次会へと向かったのですが、
親戚は二次会には不参加で、せっかくだからと大阪築港近辺の海遊館を観光してもらいました。
おばあちゃんは、体の負担も考えて近くの「ホテルシーガルてんぽーざん大阪」に部屋を取り、
そこで休んでもらいました。

このホテルはバリアフリー仕様になっている部屋もあり、
気が張った身体を休めてもらえればと手配しました。

そして、その部屋の中に、感謝の気持ちをこめた花束と、
私たちとおばあちゃんとの思い出の写真をアルバムにしておいておきました。

これも、おばあちゃんにとってうれしい贈り物だったそうです。

最後に、リフト付き大型バスがまた活躍します。
二次会終わりの地元の友達と、海遊館を観光した親戚と、ホテルで休憩したおばあちゃんと
私たち夫婦を乗せて、バスは神戸空港に向かいます。

私たち夫婦は神戸空港から沖縄へ。
そう、これだけ多くの人に見送られて新婚旅行に向かうことができたのです。
おばあちゃんにも見送られて、本当に感無量でした。

こんなフレキシブルな使い方ができたのも「大型リフト付きバス」のおかげ。
バスなので引き出物の重さに困ることもありませんでした。

こんな便利なバスを使うことを提案してくれたアカレンガウエディングのプランナーさん、
気さくなリフト操作の方、安全運転の運転士さん、
皆さんに支えられて最高の結婚式を挙げることができました。

結婚式とリフト付きバス、相性本当によかったです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。