企業研修会の移動や視察旅行・または地域のこども会での移動や少年サッカー等の遠征の移動、自治会の旅行や冠婚葬祭の移動手段まで貸切バスを使ってみようか?と考える場面でどのようにしたら良いのか?バスの申し込み方法や貸切バスのメリットなどをどこよりも分かりやすく解説します。
絶対に知っておくべき「バス会社の選び方」
同じバス会社と言ってもそれぞれ「得意・不得意」があります。学校とかの送迎バスを得意としている会社・訪日観光客(インバウンド)を得意としている会社・中小マイクロバスを得意としている会社等それぞれです。それによりバスの運転手の得意・不得意もはっきりと分かれています。
例えばインバウンドが得意な会社なら大都市の市街地に強かったり突然の日程変更に柔軟に対応したりしてくれますが、逆に外国人相手の為、接客は今一つだったりします。
あと、この後書いておりますが、バス代金に車庫から配車地の距離や時間も含まれるので、近くて利用目的に応じたバス会社を選ぶ必要があります。
貸切バスの運賃っていくらなの?
バスを頼むにあたって一番気になるのは「バス代金っていくらなの?」だと思います。ただ漠然と金額を聞いてもバス会社はバス代を教えてはくれません。
まず、貸切バスのバス代金ですが、成26年4月1日より新たな貸切バスの運賃・料金制度になり、それを基にバス代金の計算をしております。
キロ制運賃(1㎞あたり) | 上限額 | 下限額 |
大型車 | 170円 | 120円 |
中型車 | 150円 | 100円 |
小型車(マイクロバスを含む) | 120円 | 90円 |
時間制運賃(1時間当たり) | ||
大型車 | 8,660円 | 5,990円 |
中型車 | 7,310円 | 5,060円 |
小型車(マイクロバスを含む) | 7,310円 | 5,060円 |
こちらの時間制・距離制の運賃共に上限と下限が決められていますのでその範囲でバス会社が料金を計算する事になります。
こんな感じに料金が決められています。ただこの距離や時間には、バス会社の車庫からの回送時間や回送距離が含まれておりません。
安そうなバス会社を見つけても出発地(配車地)までが遠い場合その距離や時間がバス代金に多く加算されます。ですので出来るだけ近いバス会社を探す方がバス代金が安く済むという事になります。では実際に計算してみましょう。
点検 | 車庫 | 回送 | A地点 | 実車 | B地点 | 実車 | A地点 | 回送 | 車庫 | 点検 |
1時間 | 20㎞ | 50㎞ | 50㎞ | 20㎞ | 1時間 | |||||
7:00 | 8:00 | 8:30~ 9:00 |
10:30~ 11:30 |
12:30 | 13:00 | 14:00 |
計算方法は、使用した8:30~12:30の間の時間と距離の計算ではなく実際は車庫に置いて始業点検時間~就業点検までの時間と距離で計算されます。
キロ制運賃 | 回送距離+実車距離 | 大型距離制運賃 | |||
40㎞+100㎞=140㎞ | × | 120円 | = | 16,800円 | |
時間制運賃 | 点検時間+回送時間 +実車時間 |
大型時間制運賃 | |||
2時間+1時間+4時間=7時間 | × | 5990円 | = | 41,930円 |
このキロ制運賃の16,800円と時間制運賃41,930円を合計した58,730円に消費税を足した金額64,603円がこの参考例の大型バス代金になります。
大体のバス代金が知りたいときはGoogleマップで距離を計算すれば大まかには計算が出来ると思います。
バス代の他にかかる料金
おおよそのバス代金が解りましたら次に付帯料金と言われる物が必要になります。
よく聞かれるのですが、バス代金には乗務員(運転手)がついております。またガソリン代も含まれております。
含まれないものとして「高速代金・駐車場代金」宿泊でのバス利用の際の乗務員の宿泊代金(夕・朝食必要)、片道での利用の際の車庫までの回送代金・ガイドさん等の料金があります。
それとは別に、特殊車両割増(リフト車・トイレ車・サロン車等)も認められておりますので必要な場合が有ります。また長距離夜行利用の場合の深夜割増や交代乗務員の料金になります。
上限額 | 下限額 | ||
交替運転者配置料金 | キロ制料金 (1km当たり) |
30円 | 20円 |
※原則昼行500㎞以上・夜行400㎞(運転時間9時間以内) | 時間制料金 (1時間当たり) |
3,130円 | 2,170円 |
深夜早朝運行料金(22:00~5:00に係る運行) | 時間制運賃及び交代運転者配置料金 (時間制料金)の2割増以内 |
||
特殊車両割増料金(サロンカー、リフト付きバス・トイレ車等) | 運賃の5割増以内 |
夜行運行(夜に出発して朝目的地到着)や長距離500㎞(だいたい大阪から東京の直行位の距離)の場合、高くなると思っておいてください。
貸切バスの種類について
貸切バスといっても色々な大型バスからマイクロバスまでいろいろな種類が有ります。利用の目的に合ったバスを選ぶことが大切です。
- 大型バス・・・30人~60人まで乗車可能。よく見る観光バスです。通常タイプの他にサロン車・トイレ車・リフト車等種類も豊富です。
- 中型バス・・・28人まで乗車可能なタイプが多いです。大型観光バスを短くした形になります。少人数での親睦旅行に最適です。
- 小型バス・・・25人まで乗車可能。現在はどのメーカも生産しておらず、徐々に車体数が減ってきております。
- マイクロバス・・・補助席を利用して28人まで乗車可能。冠婚葬祭で良く見かけるタイプです。シートは横3列が基本です。車体も小さく少し狭い場所にも行くことが出来ます。
- コミューター・・・代表的なのがハイエースになります。少人数での都市部の観光の際、威力を発揮します。
貸切バスの見積もりを取ろう!
貸切バスをいざ借りようと考えたら、バス代金の見積もりをとってみましょう。
見積をするのに必要なデータは①「出発地と目的地」②「バスの使用時間」あれば大丈夫です。どこのバス会社が安いの?近いバス会社はどこ?などいろいろ聞いていくのは大変時間と労力が必要になります。そこで便利なのが全国のバスを手配しているサイトです。
旅之助.jpもその一つです。12年続いているサイトです。また必要な事は担当がアドバイスをしてくれるので安心です。